フォースマジュール、FM宣言とは何か?その意味と解説

2021年11月15日

フォースマジュール、FM宣言とは何か?その意味と解説

FM宣言とは、英文契約にある「不可抗力」を意味するフォース・マジュール(Force Majeure)条項を適用させて、契約を守れないことを宣言するとともに、そのことに責任を負わない(免責)ことを取引関係者に示すものです。

一般的には、どうしようもない不測の事態が起きた場合に、不可抗力免責として認められるよう契約書で取り交わします。

Force Majeure(以下、フォース・マジュール)」とは、「不可抗力」を意味するフランス語であり、地震・洪水・台風・戦争・暴動・ストライキなど、予測や制御のできない外的事由全般を指します。フォース・マジュールに類似する概念として「Act of God」(神の行為)がありますが、Act of Godが地震・洪水・台風などの自然災害に限られるのに対して、フォース・マジュールは、自然災害に限らず、戦争・暴動・ストライキなど人間によって引き起こされる出来事や事情も含むところに特徴があります。

フォース・マジュールという言葉は、私たちの普段の生活ではあまり耳にする機会はありませんが、国際取引においては非常によく用いられています。国際取引契約では通常、契約当事者によって、債務不履行となるケースとそのときの補償について詳細に合意されます。一方で、フォース・マジュールに起因する契約当事者の債務不履行責任は免除されるべきとの考えは取引通念上認められており、契約においてもフォース・マジュールの際の債務不履行責任を免除する条項(フォース・マジュール条項)が、具体的に免責対象となる出来事の例も含めて織り込まれることが多くあります。

このように国際取引で広く用いられているフォース・マジュールですが、その概念自体は決して新しいものではありません。フォース・マジュールという言葉は、1804年に発効したフランス民法典(ナポレオン法典)の条文において見つけることができます。さらにさかのぼると古典期ローマ法の時代に、同じく不可抗力を意味する「vis major(ヴィス・マイヨル)」が設定され、地震・洪水・海賊の襲撃など具体的事象を想定した「天災のカタログ」と呼ばれるリストまでもが作られていました。

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