銀行やリースなどの金融業界で使われる 平残(へいざん:平均残高 Average balance)の意味は?その計算方法
銀行やリースなどの金融業界では、よく「平残」(へいざん)という言葉を使います。
具体的には、「リース元本の平均残高」という意味になります。
平均残高は、月末、月初、どこを基準にするかで計算数値結果が変わってきますが、よく使われている「月平均残高」の計算は、月末残高の合計を月数で割ったものになります。
もし「日平均残高」を計算したい場合は、毎日の残高を合計し、日数で割ったものになります。
その他、「月中・3ヶ月・6ヶ月・期中」など色々な平均残高(平残)があります
平均残高の具体的な計算方法は、以下の通りです。
例1:年平均期末残高で計算したケースで、当初のリース残高が500,000から始まり、最後にゼロになるケース
1年目末のリース残高 400,000
2年目末のリース残高 300,000
3年目末のリース残高 200,000
4年目末のリース残高 100,000
5年目末のリース残高 0
(400,000+300,000+200,000+100,000) = 1,000,000 ÷ 5 = 200,000
平均残高は200,000となります。
このパターンは、フルペイの元利均等返済の場合です。
例2:上例と同じく、年平均期末残高で計算した場合ですが、最後に残価が残るケース。
1年目末のリース残高 400,000
2年目末のリース残高 400,000
3年目末のリース残高 200,000
4年目末のリース残高 200,000
5年目末のリース残高 200,000
上記、年末残高の合計数値は 1,400,000となるので、 1,400,000 ÷ 5 = 280,000となります。
リース業界では、とくによく平残という単語が使われるので、新入社員の人や中途入社の人は、よく覚えておきましょう。
業界常識用語です。
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