カーボンプライシング(CP)の意味と解説
カーボンプライシング(CP)の意味と解説
二酸化炭素(CO2)排出に価格を付けることをカーボンプライシング(CP)と言います。
省エネや代替エネルギーへの転換を促しますが、一方で負担増で経済が減速する懸念があります。
先行してCPに取り組む国・地域では排出量の減少と経済成長を両立しています。
05年に排出量取引を導入したEUは、1990年から2019年の間に排出量が2割減り、GDPは6割増えました。
日本も10年から排出量取引を導入した東京都は09年から15年にかけてエネルギー消費量が10%以上減り、都内総生産は7%以上拡大しました。
導入する場合、対象の業種や企業規模、減免や還付措置なども論点になります。企業や家庭は石油石炭税や揮発油税もすでに負担。再生可能エネルギーの導入を促す固定価格買い取り制度(FIT)による負担もありますし、既存制度との整理も必要になります。
欧米では排出量の多い国からの輸入品に課税する国境炭素調整措置の導入に向けた議論が進んでいます。日本企業の排出削減の取り組みが国際的に正当に評価される制度をつくらないと、海外展開の足かせになりかねないので、国際的な議論の動向を踏まえることが欠かせないと思います。
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