帝国データ(TDB)評点とは何か?その意味、目安や基準、読み方を解説(TDB点数)
TDB評点(点数)とは何か?その意味、目安や基準、読み方を解説
TDBが企業を100点満点で評価した点数で、企業が健全な経営活動を行っているか、支払能力があるか、安全な取引ができるかを第三者機関として評価したものです。
こんな感じで表示されます。
なぜ企業に評点をつけているのか?
時系列での比較や他社との比較を容易にするためです。
調査時に重要項目の評価を点数化しておくことで企業の状態をわかりやすく表すことができます。評点は取引基準に活用されるケースが多く、企業に評点がついていると商取引が円滑になります。
どのような企業に評点をつけているのか?
一部の業種を除き、すべての企業に評点をつけています。
評点対象外業種一覧(53コード)
除外対象業種では、評点欄が空欄になっています。
評価はどのような方法でしているのか?
業績・業歴等の「定量評価」と経営者等の「定性評価」など7項目に加点・減点を反映し、全9項目により総合的に評価しています。
評点要素は、TDBが持つ100万社以上の企業情報を分析し、業種ごとに評価基準を設けることで適正化を図っています。
【業 歴】 企業運営の継続性を評価。業歴が長いほど高得点
【資本構成】 企業財務の安定性を評価
【規 模】 年売上高、従業員数など経営規模を評価
【損 益】 会社の損益を決算報告書などから客観的に評価。
【資金現況】 調査時点での業況・収益・回収状況・支払状況・資金調達余力を評価
【経 営 者】 経営者を、個人の資産背景や経営経験、人物像などの要素から評価
【企業活力】 TDB調査員が、企業活力を人材・取引先・生産販売力・将来性の要素で評価
【加点/減点】 上記項目だけでは十分に反映されていない要素がある場合、当項目で反映
評点と倒産確率は関係あるのか?
評点では、個別企業の倒産確率に関する判断はできません。倒産確率を知るには倒産予測値をおすすめします。
評点が低くても問題なく取り引きできることもありますが、評点が低いよりも高いほうが安全であると言えます。バランスの良い取引先ポートフォリオを組み、評点に応じた取引条件を設定するなど常にリスクヘッジすることが大切。
何点の企業が多い?
景気動向にも左右されますが、40点台の企業が最も多くなっています。
リース会社や銀行などのファイナンス会社はTDB評点でどのように与信判断しているのか?
ファイナンス会社が、融資可能かどうか、与信を立てられるかどうか、リースをしても良いかどうかを決める際に、真っ先にチェックするのが帝国データーバンクの評点です。
簡単に言うと、50点が1つの分かれ目になります。
大手のリース会社や銀行では、少なくとも50点以上あることが、基本的に融資やリースをする条件になります。
地方の銀行や信用金庫、中小規模のリース会社では、TDB評点が40点台とか30点台でもお金を貸してくれたり、リースをしてくれるケースもあります。
一般的にファイナンス業界では、TDB評点が60点以上あると優良先と認識されます。
テストの点数で60点というと、いまいちな感じがしますけど、TDB評点での60点は、テストの点数でいうところの80点以上の感覚です(笑)
ちなみにTDB評点が70点以上の会社になってくると、そもそもお金を借りる必要性がないので、あまり融資やリースの案件が出てくることがありません。
70点台なんて超優良なので、案件が出てきたら無限に貸します(笑)
ちなみに私が見たTDB評点最高点数は・・・・(答えはぜひ応援クリックお願い致します→ビジネス英語 にほんブログ村。)96点でトヨタ自動車でした。
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