メイカー・テイカー・モデル(maker taker model)とは何か?その意味と解説【証券用語】
メイカー・テイカー・モデル(maker taker model)とは何か?その意味と解説【証券用語】
証券手数料体系の1つです。
取引所等が成立させた売買注文について、先に注文板上に指値注文を出した取引参加者(メイカー)に対してリベートを支払う一方、指値注文と対当させる注文を出した取引参加者(テイカー)からは手数料を徴収するというものです。
この仕組みは、売買の両当事者から同率の手数料を徴収するという伝統的な手数料体系とは大きく異なっています。
その狙いは、多くの指値注文を板上に集めることで、自市場の取引シェアを高めることにあります。
一方、取引所市場外のマーケットメイカーは、主としてリテール投資家の売買注文を集めるオンライン証券会社等に対して、売買注文の量に応じてペイメント・フォー・オーダーフロー(payment for order flow)と呼ばれるリベートを支払っています。
マーケットメイカー(エクイティ・ホールセラーとも呼ばれる)は、リベート支払って集めた注文を店内化(internalize)、つまり取引所市場へ回送せずに市場の最良気配(NBBO)でマッチングさせることで売買スプレッドを獲得し、マッチングできない注文だけを取引所市場等へ回送します。
他方、リベートを受け取るオンライン証券会社等は、特定のマーケットメイカーに注文執行を委託することで注文回送の仕組みを簡略化する一方、リベートを原資として顧客から徴収する手数料を割り引くことができます。
これらのリベート慣行は、多数の注文執行の場が競合する中で、より多くの売買注文を獲得する狙いから生み出されたものですが、投資家との関係においては利益相反の問題が大きいとの指摘がなされています。
つまり、注文回送を行う証券会社は、より多くのリベート獲得と少ないフィー支払いを実現するという観点から注文回送先を選択するようになり、必ずしも投資家にとっての最良執行が確保されるとは言えないのではないかというものです。
もちろん、投資家にとっての執行価格は、約定時点でのNBBOによらねばならないわけですが、NBBOを示す注文執行の場が複数あるといった場合に、価格向上(price improvement)の可能性ではなくリベート収入の多寡が回送先の判断基準となるのは好ましくないです。
また、証券会社が受け取るリベートが、必ずしも投資家に還元されていないという指摘もあります。
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